決断とご報告。

人生の夢について。
追いかけるための、大きな決断をしました。


私が写真を撮るのにはいくつか理由があります。それは単純に「楽しい」と思う気持ちだけではなくて、人の気持ちを動かすことができる一つの行動だと思ってます。人の視点はその人にしか見えない、でも写真ならみんなが見れる。ふと瞬いたその瞬間でしか見れなかったもの、それを見た時の気持ちって、小さいものから大きなものまで、人生を動かしていくほどの感情が湧いてきたりするもの。もっとみんな自分の感情に素直になるべき。そして、行動すべきです。私の写真がきっかけと言ってくれた人が何人かいて、その人たちを見てるとすごくキラキラしてるし素直だなって思う。日常で当たり前にあるような束縛に消耗しすぎないで、それは当たり前じゃないことを知ってほしいし、もっと自由に楽しんで欲しいって気持ちを強く持っています。

それともう一つ。
記憶と経験って何をするんでも大事なもの。でもそれって、形にならないじゃないですか。もったいなさすぎるって思うんです。
全体集合の写真、自撮りで笑顔の写真、それもいいと思います。
でもそれだと、どんな場所行ってどんなことをして、誰がどんな表情でどんな気持ちだったのか。そこまで分からないと思う。
正直私は小学校・中学校の頃はあまり良い思い出がなくて、毎日忘れよう忘れようとして、結果的に全ての記憶が曖昧です。
でもカメラをはじめて、思い通りの写真が撮れるようになってから改めて自分の撮った写真を見直した時、たった1枚の写真を見るだけで、そのときの自分の感情さえも思い出した。ほんとびっくりした。写真にはすごい力があると思ったし、嬉しかったとき楽しかったときだけじゃなくて、元気ないときも悲しかったときも、その記憶を経験として残しておきたいって、何があっても写真を撮るようになった。
だから1枚1枚の写真には自分の感情を含めていろんなストーリーが込められているんです。他の人の写真を見るときも、想像してみて、ああだったんじゃないか、こうだったんじゃないか、と。
写真には答えがないから、その人らしさも出るし、語れば語るほどのストーリー出てくるし。だからこそまた引き込まれて、撮ろう、ってなる。やめどきなんてないと思ってる。


結局のところ何を言いたいのかと言うと、前から掲げていた夢。

長野を拠点にネイチャーフォトグラファー(自然・風景写真家)として活動しながら、過疎地を盛り上げ、復興とか観光とかにも広く携わって、広くみんなにこんなに素晴らしい場所があること知ってもらって、私自身も色んな人とふれあって自然に興味を持ってもらいたい。
並行して牧場で観光や管理のお手伝いをしたいと思ってる。

それに向けて、今の会社で正社員として働いていたけど、正社員を降りてパートナー(アルバイト)になることを決めました。

収入面で周りの人から心配されたし、考え直して欲しいとも言われた。でも私の性格知ってる人はわかると思うけど、一度固まった気持ちは動かないもので、何を言われようと揺るがなかった。
夢を追うならば正社員という立場はあまりに時間に余裕がなさすぎる。免許持ってても全然車の練習しに行けないし、無理して2連休取って長野に行ったけど、やっぱり体力的にキツイし、まず気持ちに余裕がないと写真に集中できなくて、満足できなかった。
心の中で決めていた夢に向けて一歩も進めずにいて、それで仕事していて、何のため?と疑問持つようになってから、目標も見失って、何をしたらいいどうしたらいい?って普段人前で泣かないのに毎日職場で泣いてて、このまま倒れればいいのにとか、家に帰らないでそのまま知らないところまで行こうかとか、鬱になりかけてて。
でもそれを止めて、こんな複雑で身勝手な私の夢の話を聞いてくれた人がいて。背中押してくれる人がいて、今回の決断に至ります。23年間東京に住んでいる私がいきなり環境の違いすぎる長野に飛び込むのは無謀すぎ。だからこそゆっくり時間を取りつつ、貯金しつつ、夢に近づいていこうと。目標は1年後あたりかな。

仕事の片手間写真できればいいかな、なんて。そんなの無理に決まってたね(笑)

そんな近況報告でした。
もちろん長野だけじゃなく、全国まわって写真撮るつもりでいるので、立ち寄った際はまたお会いしましょう。